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賞与計算について

こんにちは。社会保険労務士の中村翔太です。
今回は賞与計算について説明します。

賞与の有無や回数などは、会社ごとに違うため一概には言えませんが、一般的に賞与は夏と冬の年2回出るところが多いと思います。
来月の12月に賞与を出す会社も多いかと思いますので賞与計算の大まかな流れについて説明します。
まず、健康保険料と厚生年金保険料の控除からです。
賞与に係る保険料額は、賞与額から1,000円未満の端数を切り捨てた額(これを標準賞与額といいます)に、保険料率を乗じた額で計算します。1,000円未満の端数は切り捨てることに注意してください。
また、この標準賞与額には上限が定められています。その額は以下の通りです。
・健康保険・・・年間573万円(毎年4月1日から翌年3月31日までの累計額)
・厚生年金保険と子ども・子育て拠出金の場合・・・月間150万円
そして次に、雇用保険料の計算も行います。
これは毎月の給与計算と同じで「総支給額×雇用保険料率」で計算します。
次に所得税額を求めます。ここが若干ややこしいです。
1.賞与金額から社会保険料を控除します。
2.給与所得者の扶養控除等(異動)申告書から扶養親族等の数を確認します・・・①
3.前月の給与明細(12月支給の賞与の場合11月支給分)の社会保険料控除後の給与を算出します・・・②
4.賞与に対する所得税率を求めます。これは国税庁が発行している「令和4年分源泉徴収税額表」の15~16ページに載ってます。
そこにと①と②に該当するところの税率を用いて賞与に対する所得税額が出すことができます。
おおまかな、賞与計算の流れは以上です。
賞与計算に関しては通常の給与計算とは若干異なる点に注意しましょう。

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