受付時間 10:00~18:30078-806-8903
こんにちは。社会保険労務士の中村翔太です。
今回から数回に分けて固定残業代について説明していきます。
固定残業代を導入している企業もあるかと思います。
しかし、間違った運用を行うと大きなリスクを伴います。運用していくうえでの注意点も説明していきたいと思います。
まず、固定残業代の説明からしていきます。
固定残業代とは毎月の給与の中にあらかじめ決まった残業時間分の金額を残業代として支払うことをいいます。別名をみなし残業ともといいます。
例えば固定残業代を3万円(残業時間15時間)としていた場合の話を例に考えてみます。
残業時間は月によって増減することが多いと思います。今回の例では残業時間が15時間の場合はもちろんのこと0時間でも3万円は支払わなければならず、また、15時間を超えた場合はその分は別途残業代として支払う必要があります。この部分はしっかりとポイントとして押さえなければなりません。
そのため、固定残業代を払っているとしても残業時間を計算しなくてもよいということにはなりません。固定残業代を導入することにより給与計算の簡略化が期待できますがそれは残業時間をしっかりと計算することが前提となります。
また、基本給と固定残業代の金額と時間を分けて明記することも必要です。これについては次回紹介します。